5月8日、立憲民主党の愛知県議らの会食がおこなわれた名古屋市内の高級焼肉店にて、議員が利用していた個室に人糞が放置されるという”前代未聞”の事件がおきた。当時、この個室を利用したのは立憲民主党の愛知県議のA氏、某市市議のB氏、秘書ら計8名だ。店はA氏のご用達で、B氏は店長の同級生でもある。

 A氏とB氏は事件翌日、焼き肉店の事務所に謝罪にいったが、オーナーは「謝罪よりも真相の解明」を求めた。しかしその後、県議らによる報告はなかった。そこで店主は愛知県警に被害届を提出、現在、器物損壊の疑いで警察による慎重な捜査がおこなわれているという。5月25日、取材班はA県議に話を聞いた。(全2回の2回目。#1から読む)

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「そこに”あれ“があったのなら絶対に気づくとおもいます」

「毎日、店主から送られてきた画像ばかりみています。何でこんなことになったんだろうって……。飯もろくに食べれない」

 自身の事務所で肩を落とし、取材に応じたのは愛知県議会議員のA氏(40代)だ。A県議は取材中、何度もため息をつき、”身の潔白“を訴えた。

「僕、オーナーと中学が同じで彼は1個下の後輩なんです。Bは店長の高校の同級生ですし、僕らとしてもあの店はとても大事なお店です。これまでも何度も使ってますし、それこそ大事な方を招くときはあそこを使ってきました。そんな所に部屋であんな行為をするような人間は絶対連れて行きません。

夜の名古屋市繁華街※写真はイメージ ©文藝春秋 撮影・宮崎慎之輔

 会食の翌日の9日の昼に、店長からBに連絡があって『昨日の夜大変なことになってたよ』『僕らの部屋に人糞があった』『クリーニング呼んでも臭いがとれない』と言われたそうです。Bから話を伝え聞いた時は、最初まったく訳がわからなくて……。でも、画像が送られてきて、迷惑をかけているなら申し訳ないとすぐに謝罪にいきました」