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若年性認知症の兆候が見られる50代前半女性を救った“脳が7.5歳若返る食事術”

若年性認知症の兆候が見られる50代前半女性を救った“脳が7.5歳若返る食事術”

『回復人』より#2

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 慢性疲労を抱える人の中には脳にかかわる症状を抱えている人が多い。現代人の多くが悩まされる“脳の健康”を損なわないために、日常生活の中で工夫できることの一つが“食事”である。ここでは『回復人 体中の細胞が疲れにつよくなる』(サンマーク出版)より一部抜粋し、再構成。50代前半で活力を失い若年性認知症の兆候が見られていたステファニーが、脳の健康を取り戻すため実際に行なった食事法を紹介する。(全2回の後編/前編を読む

脳に「すぐ効く方法」はたくさんある

 脳の健康を脅かす要因には神経変性、神経炎症、酸化ストレス、シナプス連結不良、神経伝達物質不足などがあり、このどれが起きても脳の健康は損なわれる。

 そしてこうした問題のもととなるのは、概日リズムの乱れと睡眠障害、体脂肪過多、腸内環境の乱れや全身の炎症、血糖コントロール不良などといった、正常な神経伝達を阻害するあらゆるストレス要因だ。

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写真はイメージ ©️AFLO

 脳を健康に保つ方法は、これまでにもたくさん紹介してきた。

・「概日リズム」を正し、より深く活力をよみがえらせる睡眠を手に入れる

 

・「余分な体脂肪」を減らし、健康な身体組成を維持する

 

・健康な腸内細菌叢を育て、「腸内環境」を整える

 

・「血糖値」を安定させ、大きな変動が起きないようにする

 さらに、脳に特化した栄養戦略を用いて、じかに脳に働きかけることで活性化をはかったり、細胞の機能障害を減らしたり、神経伝達物質の量や働きを向上させたりすることもできる。

 次に紹介するプランは、脳の健康を向上させ、脳をきちんと働かせることで、エネルギーレベルを上げるのに貢献してくれるはずだ。

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