近鉄特急は朱雀門と大極殿の間を走る。中国伝来の建築デザインだから、まるで「薬屋のひとりごと」の世界に入っていくようだ。
奈良市内のスタンプラリーは新幹線に乗らなくても参加できる
近鉄奈良駅に到着。地下駅から地上に出て、最初の訪問地は啓林堂書店奈良店だ。レジでクリアファイルをいただく。これは新幹線車内のプロローグドラマを聴いた人へのプレゼントだ。
奈良市内のスタンプラリーは新幹線に乗らなくても参加できる。全てのスタンプを集めるとポストカードをもらえる。まずここで最初のデジタルスタンプを獲得。デジタルスタンプのボイスで猫猫が「役立ちそうな本を買っていこう」と言う。そこでガイドブック(800円)を購入した。
フルカラーで地図とスタンプの場所が掲載されているほか、食事処も紹介されている。日向夏さん、悠木碧さんのインタビューが1ページずつ。後半は登場人物の紹介や相関図も載っていて、ファンサービスも旺盛だ。小説版の理解に助かりそうである。
スタンプラリーを進めよう。集めるスタンプは6カ所、店舗でおみやげを買うと荷物が重くなるから、まずは「奈良公園」へ。さすが大型連休とあって、鹿の3倍くらい観光客がいる。訪日観光客の親子連れも大勢いた。お子さまが鹿せんべいを持ち、おっかなびっくりで鹿に与えていた。楽しそうだ。
私も鹿せんべいを買って、寄ってくる鹿に与えつつ歩く。原材料は米ぬかと小麦粉だと聞いた。私もかじってみたけれど、草を食べているような、ナッツの香りがするような。
続いて猿沢池へ。ガイドブックによると「采女伝説」があり、宮中で帝に仕えていた女官が帝を慕い続けるも願い叶わず、この池に身を投げたとか。うむむ。そんな悲恋も「薬屋のひとりごと」の世界の出来事に似ている。そんな悲恋を連想しがたいほど美しい池だ。突き出した岩に亀がいた。女官の生まれ変わりかもしれない。
猿沢池から南へまっすぐ歩くと「菊岡漢方薬局」がある。ところがここで失敗。なんと月曜日は定休日。大型連休でもお休み。下調べが甘かった。スタンプは獲得できたけれど、お店の中も見てみたい。ここは明日再訪する。