自分から結婚を切り出した

――結婚するまではどのくらいお付き合いしたんですか。

大山 3年ぐらいですね。結婚を切り出したのは私からでした。

――大山さんからだったんですね!

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大山 はい(笑)。30歳になった時点で、「結婚するのかしないのか決めてください」って。彼は仕事に情熱をかけていたので、結婚願望はあまりなかったのですが、やっぱり私は年齢の節目を迎え、自分の人生をはっきりさせたかった。すると「結婚しましょう」と。

――2015年に結婚をブログで発表した際は「オリンピックに行くという夢と 同じくらい私にとって大事な夢であった お嫁さんになるという夢が叶いました」と綴られていましたね。

双子の姉妹、愛犬の「だいず」との5人家族(大山さんのインスタグラムより)

大山 そうですね。いつからか自分の将来像には、誰かと家庭を築くというイメージがあったんです。

――結婚後、お相手にどんな良さを感じましたか。

大山 他の人と結婚したことがないから比べられないですけど、基本的に人生観が一緒、というのが楽ですね。例えば、双子が生まれたときに、周りから育児は凄く大変だよ、というアドバイスもあり、家事のすべてを夫が担ってくれました。買い物、料理、炊事、洗濯、掃除……。妊娠前に私がやっていたことを、そっくりそのまま受け継いでくれたんです。

 娘たちに授乳やおむつ替えをしなければならないし、それを二人分ですからほとんど寝る暇もない。そんな姿を見ているからか、当たり前のように家事をこなしていましたね。

 

――頼もしいですね。

大山 それと、私が関わっているバレー教室は全国で行われます。1年前から決まっているイベントなどもあり、泊りがけで行くことも。そんな時でも、夫が普通に育児や家事をこなしてくれる。多分、幼子を抱えた女性が、泊りがけで仕事に行くことを快く思わない家庭もあると思いますけど、うちはまったくそれがない。むしろ、行くのが当たり前と思っている。

 私も彼も、仕事の領域は違いますけど、スポーツ界のために、あるいは選手のためにという考えは一緒。大仰な言い方になりますが、人生哲学が似た者同士なんだと思いますね。