今6年目ですけど、最初はここまで続けるつもりはなかったんです。でも見てくださる人もいるので、義務感に追われてというと変ですけど、頑張ってやれています。

 収入がまだ全然追いついていないですけど、お金が目的じゃないから逆に続けられているっていうのはありますね。収益目的だったらとっくにやめていると思います。面白いからやっている。

「凍死しちゃうんじゃないかって思えてくる」12月にタイまで行って冬を越す理由

――先ほど「冬にタイに行っている」と言ってましたが、それはなぜですか?

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アジアン 僕は暖かいところが好きなので、タイに越冬しに行くんです。河原での生活って、12月頃に限界が来るんですよ。軽トラの窓ガラスが凍ってきて、室内温度もどんどん低くなって、凍死しちゃうんじゃないかって思えてくる。

「越冬するなら沖縄でいいんじゃないの?」って思うかもしれないですけど、僕からしたら沖縄も寒いんです。日本だと、どこにいても冬は暖かくない。

毎年、冬はタイで過ごしているという(写真=本人提供)

――冬を越すために、暖かいタイに行っていると。

アジアン お金がなくても、暖かい国にいるだけで、贅沢な気分になれるんです。それにタイは「微笑みの国」というだけあって、人が温かいんですよね。みんな人当たりが良くて、目が合うとにっこり笑ってくれる。

 あとは、滞在費が安いから、という理由もあります。特に「カオサン通り」の周辺は、安く泊まれる宿がたくさんあるんです。僕はいつも1泊200バーツ(約900円)の宿に泊まっています。でもなかには、伝説の100バーツ宿というのもあって、そこにも何回か泊まったことがありますね。

 カオサン通りは外国人観光客もたくさんいて、街に活気があるんですよね。滞在しているだけで自然と元気になるので、タイに行ったときはカオサンを拠点にすることが多いです。

――ご自身にとって、タイは居心地がいい場所なんですね。