――あれだけ大きな事件を起こした団体ですから、入っていたことを後悔しているのかなと思っていました。「入らなければ良かった」という気持ちはありますか?
「入信して出会った友人の中には、今も現役の人もいます。その人たちとの出会いは自分にとって大きなもので大切なんですね。だから全てを否定できないんです」

教団のビデオで紹介された“空中浮遊”

――入信する人が多い若年層に伝えたいことはありますか?
「入信すべきではないです、自分のような思いをしてほしくないから。
脱会しても居場所がなくて困る人はいますが、ゆくゆくはなくなってほしい。
そのためには入信する人をなくすしかありません。アレフが名前を隠して勧誘することを国が規制すべきだと思います」

現在は会社員として働く、新実元死刑囚の妻。

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新実智光元死刑囚の妻 2025年3月

地下鉄サリン事件から30年を機に、“新実”から旧姓に戻して生きていくことを決めた。

「これを機にもうメディアに出るのはもうないかなと思っています。
自分は普通に働いて生きているし、やっぱり嫌がる人は嫌がるので、友達になれなかったこともありました。
いくらもうアレフとは無関係ですと言っても、どうしてもあの人の奥さんということで、まだやっているんじゃないかみたいな。生きづらいから、忘れたいと思っています」
【執筆:フジテレビ社会部記者 小山浩隆】