■裏読み業界地図〈完結〉
第1回 日本製鉄に立ちはだかる鉄鋼王カーネギーの栄光
第2回 日産・ホンダはなぜ決裂したのか? 自動車野郎がいない日産エリート
第3回 ソニーとパナソニックの明暗 出井伸之がドイツで買った夢
第4回 NECと半導体 「電電ファミリー」失敗の歴史
第5回 日本流「投資銀行」のたくましき男たち 商事・物産・伊藤忠の生き残り戦略
第6回 日本製鉄の正念場 海外レジェンド企業買収の黒歴史をひもとく 今回
第7回 薄型ディスプレイの落日 JDIはなぜ「ゾンビ企業」になったのか?
第8回 アマゾン・ドコモ連合の勝算 楽天、ヤフーの牙城は崩れるのか?
第9回 トランプ関税対策は日米チョコ戦争に学べ
第10回 株価高騰 日本防衛産業の死角
第11回 日本のネットベンチャー30年の興亡
第12回 半導体立国・日本は復活するのか
過去を知ることは未来を読むための羅針盤になる。この連載を開始した本誌3月号で筆者はこう書いた。
「トランプ大統領は、政治ショーでの利用価値がなくなれば『あとはお好きに』とUSスチールを放り出し、石破首相が訪米する頃には『日本製鉄の投資を歓迎する』と手のひらを返しているかも知れない」(「日本製鉄に立ちはだかる鉄鋼王(カーネギー)の栄光」)
6月13日、ドナルド・トランプ大統領は、バイデン前大統領が「日本製鉄によるUSスチールの買収を禁止する」とした大統領令を修正する大統領令に署名した。日本製鉄が米政府との間で国家安全保障協定を締結すれば買収計画を承認するという判断を示したことになる。
続いて6月18日、日本製鉄によるUSスチールの買収が完了した。
予想より4ヶ月ほど遅れたが、トランプ大統領は見事に手のひらを返した。筆者がそれを予測したのは、第1期のトランプ政権で商務長官を務めた「元祖ハゲタカ」、ウィルバー・ロス氏に近い筋が、筆者にこう語ったからだ。
「ドナルドは大統領選で有利だと思ったから『日本製鉄とUSスチールのディールを阻止する』と言った。しかし当選してしまえば話は別だ。ギリギリまで『阻止する』と言い続けることで日本製鉄が条件を引き上げれば、それも良し。別の会社がUSスチールに対してもっと良い条件を提示してくるのなら、それも良し」
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source : 文藝春秋 2025年8月号

