1981(昭和56)年にデビューし、「四番、サード」をミスターから受け継いだ原辰徳氏(66)。間近で見た指揮官としての長嶋茂雄の姿を振り返る。
私はずっと長嶋さんの背中を見て育ってきた野球人でした。
プロ野球の世界に入ったのは、長嶋さんが巨人軍監督を不本意な形で退任した直後です。1980年のドラフト会議で新監督の藤田(元司)さんがクジを引いてくれたその夜、長嶋さんが私の自宅に直接、電話をかけてきて下さいました。
「原くん、ジャイアンツに入って良かった! おめでとう!」
私の中ではジャイアンツ、イコール長嶋茂雄、王貞治でしたから、その長嶋さんから直接電話をいただいたことに、天にも昇るような気持ちになりました。

と同時に当時は、長嶋さんを辞めさせた巨人に対して、世間の風当たりが非常に強かったときです。ですから、あの電話をいただいたことで、私自身も胸を張ってジャイアンツに入れるぞ、と勇気をもらったような気持ちになれました。
プロの世界に飛び込むと、長嶋さんの背中を追って、「四番、サード」という重いポジションを担うことになりました。
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