五輪にはWBCとは違う意義があるとミスターは言った
忘れられない笑顔がある。
2018年の4月に長嶋茂雄さんの取材をさせていただいた時のことだった。
長嶋さんは04年のアテネ五輪、野球の日本代表監督に就任したが、同年3月4日に脳梗塞で倒れ、本大会で指揮を執ることはできなかった。その後、右半身に麻痺を抱えながら、懸命のリハビリを続けている最中だった。
そんなリハビリのお話をする中で、長嶋さんの五輪に対する思いをヒシヒシと感じたのは、こんな言葉を聞いたからだった。
「次の東京五輪には何らかの形で関わりたいね」
20年に開催予定だった東京五輪では、3大会ぶりに野球とソフトボールが正式競技として復活することも決まっていた。そこで日本代表チームの団長に長嶋さんが就任すれば、大きな話題にもなる。稲葉篤紀監督率いる日本代表の選手たちにとっても、長嶋ジャパンは大きなモチベーションになることは間違いない。
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