この夏は猛烈な暑さでしたが、株価も熱い相場となりました。
それまでの史上最高値を更新した直後の8月下旬、慶應大学で経済を教える小林慶一郎さんと会う機会がありました。
「株価はこの先いったいどこまで行くんですか? 日本もアメリカもとどまるところを知らない感じですね」
折に触れ、小林さんから経済のイロハを教わってきた身としては、まずは株価のことをどう見ているのか聞きたかったのです。
私は1995年に大学を卒業しましたから、働いてきた期間はまるまる「失われた30年」。1989年の最高値3万8900円は日経平均の不倒の記録として、そして、もはや二度と見ることができないであろうバブルの象徴として、何度聞かされたかわかりません。それがどうでしょう。目の前の株価はアベノミクス時代の最高値の倍ちかくに達しているのです。

素朴なギモンにもいつも丁寧に答えてくれる小林さんはこう言いました。
「バブルが頂点に達して最終段階の様相を呈しているような気がしますね。線香花火の最後のように」
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