「もともとは病室だったんです。どうぞどうぞ」
取材当日、そう言って研究室に招き入れてくれたのは、京都大学大学院附属病院に勤める、皮膚科学の椛島健治先生でした。
今回「最高のスキンケア」特集は、医療ジャーナリスト・内田朋子さんからのご提案から始まりました。ご著書の『人体最強の臓器 皮膚のふしぎ』(講談社ブルーバックス)を読んだ内田さんが「アトピー治療の最先端を走る椛島先生に前々から興味があって。ぜひお目にかかってお話を伺いたい!」と企画を立案、編集部の会議で通ったのでした。折しも猛暑が続くなか、強い日差しにさらされる皮膚は気になるところです。

さて、取材が始まろうとしていたとき、広々とした白い部屋に入ると、壁際の棚にキラキラしたものが。研究室にワインボトルがあるのは珍しいことです。
「ワインは、同じ京都大学の本庶佑先生のサイン入りボトルなんです。記念に飾っています。その奥にある青いカバは、ほら。椛(カバ)島だから」
と穏やかな椛島先生のお話から取材が始まりました。

取材では、総重量が体重の約16%を占める皮膚が、昨今は「人体最大の臓器」として捉えられ、いかに重要な存在かというお話に私たちは驚くばかり。たかが皮膚、とは言えないほど奥の深い皮膚科学について椛島先生はわかりやすく説明してくださいます。そして、次々と繰り出される話から、男女ともに取り入れるべきスキンケア、という今回の本題に話が進んでいきます。ふと、健康的で肌ツヤの良い椛島先生に、その秘訣を尋ねてみると……。
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