抹茶不足が深刻化 このままじゃ“ティー”がナッシング!?

世界的なブームの裏側で

ルー大柴 俳優・タレント

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いま知っておくべき論点を、専門家がコンパクトに解説する「文藝春秋オピニオン 2026年の論点100」。この人気ムックの記事を「文藝春秋PLUS」でも紹介します。

 日本の「MATCHA」が世界で爆発的なブームになっています。ティー文化の本場である京都・宇治の日本茶専門店では開店前から、数万円クラスの高級な抹茶を買い求める外国人観光客がずらっと並ぶとか。

 海外では抹茶が通常価格の何倍もの高値で転売されていると、ルーのイヤーにも聞こえてきます。前代未聞の需要の拡大に産地では抹茶の製造が追いつかず品薄状態。まるで争奪戦のような騒ぎになっています。

 実感では、コロナ禍が明けた3年ほど前から、抹茶が日本食と共に海外で流行し始めた気がしています。世界で「ティー道(茶道)」などの日本の伝統文化や美学に関心を寄せる人々が、増えているという背景もありますが、鮮やかなグリーンがスイーツなどに使われ、「SNS映え」するということで人気になった。

ルー大柴氏 ©文藝春秋

 さらには、カテキンやテアニンなどの抗酸化成分が豊富なことから、健康志向の強い欧米人の間で「スーパーフード」として注目され始めたようです。今や中東の富裕層も抹茶に夢中で、世界中が熱狂しています。

 日本では特別な機会にしか飲まれない抹茶でしたが、海外で消費されるようになった結果、2024年の緑茶輸出額が約364億円という異常事態が起きました(前年比約25%増)。なんでも緑茶の輸出量8798トンのうち、過半数が抹茶だそうです。それによって抹茶の価格は暴騰。2025年の京都の抹茶(てん茶)の平均仕入れ価格は、前年の2.7倍。抹茶価格が最も下がったコロナ禍と比べると、約4倍まで跳ね上がっている。

 日本人なら玉露やほうじ茶、番茶など、様々なお茶を飲むと思いますが、茶殻が出るので外国人には扱いがめんどくさいらしい。だから、抹茶だけに需要が集中するというわけです。

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source : ノンフィクション出版 2026年の論点

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