いま知っておくべき論点を、専門家がコンパクトに解説する「文藝春秋オピニオン 2026年の論点100」。この人気ムックの記事を「文藝春秋PLUS」でも紹介します。
内閣官房の「認知症施策推進関係者会議」が公表した資料(2022~23年調査)によれば、25年の認知症患者数は471万6000人と推計されています。認知症の前段階である軽度認知障害(MCI)の患者数(564万3000人)を加えると、その数は1000万人を超える。つまり、高齢者の3~4人に1人が、認知症やその予備軍といえます。
さらに厚労省の調査では、2030年には520万人を超えると推計されています。いまや認知症は、日本が抱える大きな社会問題です。しかし、認知症は心がけ次第でリスクを減らすことが可能です。認知症の対策は、生活習慣病の対策と同じなので、健康長寿に直結する。その中でも「血管」こそが大きな鍵を握っていると考えています。
認知症にはアルツハイマー型認知症や血管性認知症などいくつかの種類があります。認知症全体の2割を占めるとされる血管性認知症は、血管の状態の悪化が直接の原因となります。
高齢になれば、誰しも血管が硬くなったり、詰まりやすくなります。血管の経年劣化は普通のことですが、日本では、自分で自らの血管を壊す高血圧などの生活習慣病の患者が増えている。日本高血圧学会の推計によれば、高血圧症の患者数は約4300万人。60代の半数以上、70代では約3分の2が高血圧症と診断されているのです。
高血圧になると、血管の壁に強い圧力がかかり続け、血管が硬くなり、動脈硬化を進行させます。これにより、脳卒中や心筋梗塞などの合併症を招く危険性が高まり、認知症の要因ともなるのです。
現在の正常血圧の目安は、成人であれば収縮期血圧(以下、上)が120mmHg以下、拡張期血圧(以下、下)80mmHg以下とされています。
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source : ノンフィクション出版 2026年の論点


