見たことのない棚の山、開店と同時の人の波…神保町でいま、巨大書店を営む理由を追って

vol.168

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「文藝春秋」の編集者が明かす、電子版限定の“ここだけの話”

「新しくなった三省堂、見に行きたいんやわ」

 とある週末、大阪からやってきた友人にそう言われ、ああ、やっぱり本好きは気になるんだなと思いました。もちろん、三省堂書店の神田神保町本店のことです。

 本の街・神保町にある三省堂といえば本好きのメッカの一つ。地方から出版社を受けに来ていた就職活動中は、神保町のホテルに泊まり、合間に本を買い漁っていました。就職後も、営業部に配属されたため、三省堂書店に営業にいくこともしばしば。それだけに、見慣れているあの雰囲気がどう変わったのか、私も改めて案内にいくことにしました。

 店内に入ってまず目に飛びこんできたのが1階の「知の渓谷」。ガラス張りになった店内は外からも中の様子がよく見えて、窓際から店の奥にいくに従って高くなる棚、その間を自由に歩く人々の景色は壮観です。

1Fでまず目を引く「知の渓谷」 ©文藝春秋

 思わずあれこれと物色したくなる気持ちがわきましたが、本分の案内を思い出してぐっと堪え、エレベーターを探して上のフロアへ。

 しかし、エレベーターを登っても、見えてきたのは所狭しと並ぶ棚、棚、棚。どの棚も上から下までみっちり本が詰められ、棚をくりぬいて作られたベンチ(写真参照)には座って絵本を広げる子どもたち。波打つように組まれた独特のレイアウトの店内を歩きながら、どんな本が並んでいるのだろうと興味がそそられているうちに、結局、友人とはぐれてしまいました。

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