「文藝春秋」の編集者が明かす、電子版限定の“ここだけの話”
〈活動終了前の嵐のツアーが狂騒曲になっています。5月売りの目次に欲しいので担当をお願いします〉
こんなメールが本誌編集長から届いたのは3月末のこと。私はまだ人事異動前で「週刊文春」編集部に在籍していました。活動終了目前の嵐による最後のツアーが始まったことはネットニュースなどで見てボンヤリと知ってはいましたが、「文藝春秋」の発売は翌々月の頭。随分と気が早いなあと思っていたものです(後に見通しの甘さを痛感させられることとなります)。

記事の書き手は、ノンフィクションライターの髙橋大介氏。「週刊文春」の元特派記者で、在籍時には故・ジャニー喜多川氏による一連の性加害問題をはじめとした芸能スクープをいくつも世に出してきたジャーナリストです。私個人としては、2024年の暮れに中山美穂さんが亡くなられた際、彼をキャップとする取材班に加わり、ドカ雪の降る秋田県に一人赴いたことが懐かしく思い出されます。その翌年、髙橋さんは「週刊文春」を卒業され、仕事をともにするのはそれ以来。ここに“週刊誌コンビ”が再結成されたわけです。
メインテーマは、グループでの活動終了後の5人がこれから向かう先を、これまでの足跡を辿りつつ描き出すこと。髙橋さんがこれまでに培った人脈を駆使して取材をし、執筆された記事は知られざるエピソード満載です。たとえば、記事中では共演タレントのマネージャーが見た場面が紹介されています。
「TBSのバラエティ番組のゲストに呼ばれたときに、タレントと楽屋に挨拶に行ったら、3本録りということもあってか、5人とも疲れ切っている感じでタバコをくわえて。『オイーッス』という返事が返ってきただけでしたね」

タバコを吸うのも全員揃って、と思わず笑ってしまう程の仲の良さと、ドラマにバラエティに引っ張りだこの日々で疲弊する5人の姿。この光景には、まさに嵐の「光」と「影」が凝縮されています。紅白歌合戦の司会を5年連続で務めるなど、嵐が名実ともに国民的アイドルグループへと駆け上がる時期に彼らと仕事をともにした人物による証言ですが、その後の活動休止に繋がる伏線のようなものを感じさせます。
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