
日本経済の中心地、東京・丸の内から、“マル秘”財界情報をくわしくお伝えする
■丸の内コンフィデンシャル
【2026年】
1月号 スルガ銀「負の遺産」、ReFa快進撃の真贋、住商の“戦狼広報”、富山銀行の起爆剤
2月号 《イラスト付き》丸の内コンフィデンシャル名鑑 日本企業の次世代エース56人
3月号 中部電「捏造の泥仕合」、契約至上主義の陥穽、“吉本銀行”への怨嗟、疼く、スゴ腕再建請負人
4月号 西武・不動産開発の反発、KDDI不正の陥穽、SaaSの生存競争、その刀は“なまくら”か
5月号 生涯投資家“強欲の手口”、ホンダ社長続投のナゼ、日産“反転攻勢”の真贋、必然だった「飛び火」
6月号 新浪前会長との因果、同じ轍を踏むホンダ、傍流社長の外資流改革、スルガ銀買収の行方
★コスモ社長の命運
イランと米国の対立により、ホルムズ海峡の航行正常化は予断を許さない。そんな中の6月初旬、出光興産(酒井則明社長)の大型石油タンカー「出光丸」に続き、ENEOSホールディングス(宮田知秀社長)の「エネオスエンデバー」が日本に帰港し、インフラ企業としての存在感を改めて知らしめた。一方、蚊帳の外に置かれているのが業界3位のコスモエネルギーホールディングス(山田茂社長)だ。
6月18日の中期経営計画発表にともなう記者会見では、山田社長が同社のタンカーについて「湾内にいくつか残っており、まだ出られていない。注意深く見守るしかできない」とこぼした。国家備蓄の取り崩しや米国からの代替調達でしのいでいる状況だ。
そもそも、なぜコスモの船は後回しとなったのか。資源エネルギー庁の職員は「イランにとって利用価値があるとみなされていないのでは」と分析する。イラン政府は、1953年に制裁下の同国に手を差し伸べた「日章丸事件」で関係が深い出光や日本最大手のENEOSをあえて通過させることで、日本政府に秋波を送っているとされる。一方、コスモはイランと対立するアラブ首長国連邦と歴史的に関係が深く、「あえて優遇する必要がない」(同庁職員)。
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source : 文藝春秋 2026年8月号

