国語辞典編纂者の飯間浩明さんが“日本語のフシギ”を解き明かしていくコラムです
生成AIの進歩が著しい。少し前までは、参考意見を聞いても、私にとってはどこか不十分な回答が返ってくるので、「しょうがないな」と軽く見ていた面があります。ところが、最近は回答のレベルが向上しています。
私が書いた文章に対する感想を求めても、「なるほど」と同意できることが増えました。さらには、アドバイスに従って、文章をほとんど自動的に直しにかかっている自らの姿を発見し、愕然とするという経験も多くなりました。
はたして、これでいいのか。AIとは一体、どうつき合えばいいのか。
この5月、ポッドキャスト「教えるを学ぶラジオ」に出演した時、私は「AIに対して反発心を持つべきだ」と、自分の考えを語りました。
まず初めに、AIの助言はどこかトンチンカンだと指摘しました。そして、その回答に対して「本当にそうだろうか」と反発心を持ち、あくまで考えるための補助線にするのがいい、というようなことを述べました。
ただ、その後、認識を少し修正する必要を感じました。AIの助言は必ずしもトンチンカンでないことも多いからです。将来はさらに的確さを増すでしょう。トンチンカンでない助言ならば、素直に従ったほうが賢いはずですね。
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