血液のがんである白血病。
「不治の病と思われるかもしれませんがそれは昭和の話です、と患者さんに説明しています。特に山口百恵さん主演のドラマ『赤い疑惑』を観ていた世代はその印象が強いかもしれませんね」と神田医師が語る。

白血病は、増殖のスピードを示す「急性」と「慢性」、がん化した細胞の種類である「骨髄性」と「リンパ性」の組み合わせで大きく四つに分類される。
慢性の場合、骨髄性もリンパ性も初期の自覚症状がほとんどなく、多くは健康診断の血液検査をきっかけに発覚する。逆に言えば、毎年必ず健康診断を受診することが早期発見のポイントだ。
「慢性白血病は非常に予後が良くなっていて、特に慢性骨髄性白血病は10年生存率が8〜9割まで向上しています。しかも一度も入院せず、飲み薬だけでほぼ治ったような状態が続く患者さんがたくさんいます」
急性の場合は治療しないと2〜3カ月で命に関わることもあるほど進行が早い。既に全身に白血病細胞が広がった状態のため、他のがんのようなステージ(病期)分類もない。何らかの症状をきっかけに検査して診断を受ける人がほとんどだ。治療開始が数日遅れるだけでも影響するため、主な初発症状を知っておいて見逃さないようにしたい。
まず、発熱や倦怠感のような風邪に似た症状だ。免疫力が低下することで感染症にかかりやすくなる。普通の風邪は鼻水や喉の痛みなどの上気道症状が出るが、白血病だと症状が長引いたり、肺炎のように下気道症状が出たりすることもある。
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