AIバブル崩壊 これだけの予兆

エミン・ユルマズ エコノミスト
小幡 績 経済学者

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世界各国の株高を牽引してきたAI需要。だが、その実態は──

 エミン 企業の景況観を示す「日銀短観」が、製造業を中心に6期連続で改善しています。今期の上場企業の業績は軒並み右肩上がりで、大幅な増益が予想されている。これまで20年間、日本企業を分析してきましたが、これほど好調だった時期はかつてなかったかもしれません。

 小幡 AI関連分野の一極集中で、それだけだ、という人もいます。そもそもAI分野の未来については、どのように見ていますか?

 エミン まだ様子見の段階ですが、世界を一変させる技術に成長する可能性はある。

 小幡 期待値が圧倒的に高いのは明らかですが、期待先行では?

 エミン それが株価に現れていますよね。今年6月に日経平均が初めて7万円を突破しましたが、キオクシアをはじめとして東京エレクトロンやアドバンテスト、ソフトバンクグループなどの半導体・AI関連企業の株高が相場を牽引しました。キオクシアの最高値は11万円、アドバンテストは4万円までいきました。アメリカでもAI関連分野の株高傾向は続いています。10月6日にエヌビディアの株価は上場来高値となる243.37ドル(約3万8000円)を記録しました。これは、年初からだけで28%上昇しており、時価総額は約5兆8000億ドル(約910兆円)まで上がりました。日本の東証プライムの時価総額1位企業が40兆円台ですから、まさに桁違いです。

エミン・ユルマズ氏 Ⓒ文藝春秋

 小幡 台湾の半導体メーカーTSMCと韓国の半導体大手のSKハイニックス、そしてサムスン電子。彼らも桁違いですね。

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source : 文藝春秋 2026年12月号

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