平成最後の「箱根駅伝」も青学は強いです!

原 晋 青山学院大学陸上競技部監督
渡辺 康幸 住友電気工業陸上競技部監督
エンタメ スポーツ

平成初の5連覇、史上初の2度目の三冠達成はなるか?

渡辺康幸氏(左)と原晋氏(右) ©文藝春秋

 渡辺 2019年1月2日、3日、箱根駅伝が開催されます。注目はやっぱり原さんが率いる青山学院大学ですね。5連覇がかかります。

 原 今季もうちは強いですよ(笑)。例年通り、普通にスタートラインに立てれば、5連覇は高確率で狙える位置に来ていると思います。

 渡辺 今季は前回までとはまた違ったチームですね。絶対的なエースとレースの流れを変えることができるゲームチェンジャーがいない代わりに、全員がエース級で選手層がものすごく厚い。

 原 過去のうちの優勝チームと比較しても弱くない。むしろデータ的には今季の方が強い部分もあります。前回の優勝メンバーも7人残り、経験値も蓄積されている。早く本番が来ないかなという感じです。

 渡辺 10月に行われた出雲駅伝や11月の全日本大学駅伝の方が、距離が短い分もしかしてという要素がありました。青学はそこも制し、16年以来の大学駅伝三冠に王手をかけています。10区間・総距離217㎞を走る箱根はチームの総合力が試される。他チームの逆転はちょっと考えにくいですね。あとは5連覇の重圧をどう克服するかですけど、青学の選手を見ているとプレッシャーとは無縁な気がします。

 原 今季のチームはいい意味で余裕を感じるね。三冠や連覇へのプレッシャーに押しつぶされることはないと思います。15年に初めて箱根を制した時はマスコミが大勢やってきて、選手たちも「今日もテレビが来ている!」と緊張して食事を取ったりしていました。でも、その後今日に至るまで常に取材に対して「いつでもどうぞ」というスタンスをとってきました。選手たちも段々記者やテレビカメラに慣れ、「あ、今日も来てる」ぐらいの感じで接するようになりました。いい意味で周りを気にせず、自分たちのペースを守れるようになった。それに、もし負けたとしてもそれはチームを預かる監督の責任。そういった重圧は私が全部引き受けて、個々の選手が、注目されることでむしろ「やってやる」という気持ちになるようなチーム作りを進めてきました。

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source : 文藝春秋 2019年1月号

genre : エンタメ スポーツ