栗山民也(くりやまたみや・演出家)
コロナで芸術活動が厳しいなか、舞台公演を続ける演劇人がいる。演出家の栗山民也だ。これまで多くの優れた作品を手掛け、芸術選奨文部科学大臣賞など数々の賞を受賞してきた。オペラやミュージカルなど活躍の場は幅広く、細やかな演技指導で俳優たちの自身も気づかなかった一面を引き出していく。あの森光子からも信頼が厚かった。
「観客の代表として僕が退屈なものを観たくないから(笑)。舞台はライブだから嘘もつけません」
昨年春から6つもの舞台を上演。手元の大きな手帳には、今後の予定が隙間なく書き込まれている。
「自粛生活で感情を露わにする場がなくなったでしょう。これは人間の本性や欲望に蓋をしてしまうようなものです。戦時中もそうだったかもしれませんが、人間は感情を抑え込んで使わないと、その力を失います。人間であることを忘れないためにも今、公演を続けているんです」
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source : 文藝春秋 2021年4月号