栗山民也(くりやまたみや・演出家)
コロナで芸術活動が厳しいなか、舞台公演を続ける演劇人がいる。演出家の栗山民也だ。これまで多くの優れた作品を手掛け、芸術選奨文部科学大臣賞など数々の賞を受賞してきた。オペラやミュージカルなど活躍の場は幅広く、細やかな演技指導で俳優たちの自身も気づかなかった一面を引き出していく。あの森光子からも信頼が厚かった。
「観客の代表として僕が退屈なものを観たくないから(笑)。舞台はライブだから嘘もつけません」
昨年春から6つもの舞台を上演。手元の大きな手帳には、今後の予定が隙間なく書き込まれている。
「自粛生活で感情を露わにする場がなくなったでしょう。これは人間の本性や欲望に蓋をしてしまうようなものです。戦時中もそうだったかもしれませんが、人間は感情を抑え込んで使わないと、その力を失います。人間であることを忘れないためにも今、公演を続けているんです」
有料会員になると、この記事の続きをお読みいただけます。
記事もオンライン番組もすべて見放題
新規登録は「月あたり450円」から
-
1カ月プラン
新規登録は50%オフ
初月は1,200円
600円 / 月(税込)
※2カ月目以降は通常価格1,200円(税込)で自動更新となります。
-
オススメ
1年プラン
新規登録は50%オフ
900円 / 月
450円 / 月(税込)
初回特別価格5,400円 / 年(税込)
※1年分一括のお支払いとなります。2年目以降は通常価格10,800円(税込)で自動更新となります。
有料会員になると…
日本を代表する各界の著名人がホンネを語る
創刊100年の雑誌「文藝春秋」の全記事、全オンライン番組が見放題!
- 最新記事が発売前に読める
- 毎月10本配信のオンライン番組が視聴可能
- 編集長による記事解説ニュースレターを配信
- 過去10年6,000本以上の記事アーカイブが読み放題
- 電子版オリジナル記事が読める
source : 文藝春秋 2021年4月号