日本から駆けつけたファンのみならず、地元韓国の観客、さらには中国や欧米など世界中の人々が喝采を送り、その演技を称えた――。
2018年のスポーツ界を振り返るとき、真っ先に浮かび上がる光景は、平昌冬季五輪でソチ大会に続く連覇を成し遂げたフィギュアスケートの羽生結弦(はにゅうゆづる)の姿である。
昨シーズン(2017―2018年)、羽生は怪我に苦しみ、10月の国際大会を最後に大会を欠場した。
ぶっつけ本番とも言ってよい状態でオリンピックを迎えることになったのだ。だが羽生は、ブランクをものともしない演技を見せつける。
何よりも驚嘆させられたのは、ブランクをブランクと感じさせない精神力であった。
4年に1度の大舞台であり、4年間、目標にしてきた大会だ。順調に臨んでいても計り知れない重圧がかかる状況にもかかわらず、見事、持てる力を発揮したのである。
競技後の記者会見で、羽生はこう語った。
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source : 文藝春秋 2018年12月号