3月から東京五輪組織委員会関係者の取材を続けてきたという長野智子さん。組織委内部の空気と世論との壮大なギャップと、幹部へ不満を抱えている若い世代の声を明かす。
【選んだニュース】「五輪に観客」強気の政府 ワクチン接種拡大で勢いづく(6月9日、朝日新聞)
この原稿を書いている6月中旬時点でも、テレビやSNSでは依然「五輪を本当に開催するのか」という議論が行われている。これだけ国民に我慢を強いているコロナ禍にあって優先すべきは感染予防であり、感染拡大のリスクを冒す五輪をなぜやるのか、優先すべきは人命ではないかといった議論である。
私は3月から東京五輪組織委員会関係者の取材をしているのだが、毎度驚くのは組織委内部の空気と世論との壮大なるギャップだ。世論調査で「中止」「再延期」と慎重意見を合わせると8割以上を占めるさなかにあっても、組織委の現場レベルで、「中止」や「延期」の言葉がこれまで出たことは一切なく、「開催しないことのほうが異常事態」という姿勢は変わらないのだという。
長野智子さん
有料会員になると、この記事の続きをお読みいただけます。
記事もオンライン番組もすべて見放題
新規登録は「月あたり450円」から
-
1カ月プラン
新規登録は50%オフ
初月は1,200円
600円 / 月(税込)
※2カ月目以降は通常価格1,200円(税込)で自動更新となります。
-
オススメ
1年プラン
新規登録は50%オフ
900円 / 月
450円 / 月(税込)
初回特別価格5,400円 / 年(税込)
※1年分一括のお支払いとなります。2年目以降は通常価格10,800円(税込)で自動更新となります。
有料会員になると…
日本を代表する各界の著名人がホンネを語る
創刊100年の雑誌「文藝春秋」の全記事、全オンライン番組が見放題!
- 最新記事が発売前に読める
- 毎月10本配信のオンライン番組が視聴可能
- 編集長による記事解説ニュースレターを配信
- 過去10年6,000本以上の記事アーカイブが読み放題
- 電子版オリジナル記事が読める
source : 文藝春秋 2021年8月号