3選を確実にした安倍の懸念材料は、公明党、小池百合子、そして…
「薩摩藩、長州藩で力を合わせて、新たな時代を切り拓いていきたい」
8月26日。安倍晋三は目前に迫った自民党総裁選への出馬をようやく表明した。表明の地に選んだのは鹿児島県。山口県が地盤の安倍は、鹿児島の特産品「大島紬」のネクタイを締め、薩長同盟が明治維新の契機となったことと、自身の政権運営の意欲とを重ねてみせた。
また、W杯で活躍した鹿児島県出身のサッカー選手、大迫勇也にも触れ、
「まさに半端ない、という感じだ。私もああいう風になりたい」
と持ち上げた。名指しこそしなかったが、安倍が「半端者」との烙印を押したかったのは元幹事長の石破茂だろう。この日、滋賀県草津市で地元県議との会合に出席していた石破は、安倍が鹿児島で出馬表明したことについて問われ、「地方重視の姿勢では」と、言葉少なに答えるばかりだった。
「地方創生」を掲げ、党員による地方票に望みを託す石破だが、もはや総裁選の大勢は決した。永田町の関心は安倍3選の「その先」に移っている。
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source : 文藝春秋 2018年10月号