早くも総裁3選の「その先」を見据える安倍。残る懸念は地方票の行方か
連続3選を目指す安倍晋三首相と石破茂元幹事長による自民党総裁レースは、一騎打ちへと雪崩れ込んだ。
もはや戦いの焦点は、安倍がどれぐらい石破を圧倒するのか、あるいは石破がどれだけ善戦できるかという「安倍の勝ち具合」に移っている。麻生太郎副総理兼財務相、菅義偉官房長官、二階俊博幹事長ら政権の骨格が三選後にどう変わるか。すでに具体的な人事情報が口の端に登り始めている。
両者激突の構図が固まったのは、岸田文雄政調会長が3年前の総裁選に続いて立候補見送りを決め、安倍支持を表明した7月24日の午後のこと。
「自分の思うことをきちんと申し述べてご審判を仰ぐという方針に何ら変わりはない」。石破は岸田の不出馬を受けて記者団にこう語り、安倍に挑戦する考えを鮮明にした。
その直前の昼前、東京・紀尾井町のホテルニューオータニ宴会場「edo ROOM」。安倍は東京都議会有志の会で、「総裁選では憲法改正が争点となる。憲法改正のためには発議する国会でも、国民の皆さんにもご理解いただかなければならない」と述べ、事実上の出馬表明と受け止められた。
安倍にしてみれば、やや“遅きに失した”感の否めない岸田不出馬だが、この流れは自らが引き寄せたものと自負している。ひと月余り前の6月18日夜、東京・赤坂の日本料理店「古母里」で岸田とサシで会食した安倍は、究極の一手を打っていたからだ。
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source : 文藝春秋 2018年09月号