「孫育て」で人生をリメイクしよう

久田 恵 ノンフィクション作家
ライフ ライフスタイル

団塊の世代、大学同級生の二人が新たな生きがいを発見!

安藤和津氏(左)と久田恵氏 ©文藝春秋

 核家族や共働き家庭が当り前になった現在、祖父母世代が孫の面倒をみる「孫育て」が増えている。大宅壮一ノンフィクション賞を受賞したノンフィクション作家の久田恵さんと、俳優・奥田瑛二氏の妻でエッセイストの安藤和津さんも同じく「孫育て」に奮闘中だ。
 久田さんのひとり息子は、同じく大宅賞を受賞したノンフィクション作家の稲泉連氏。一方、安藤さんの長女は国内外で受賞歴を持つ映画監督の安藤桃子さんで、次女が、カンヌ映画祭のパルムドールに輝いた『万引き家族』で主演した女優の安藤サクラさんである。
 多忙な息子、娘たちに代わって孫の成長を見守る久田さんと安藤さんが、日々の生活やその経験を通して気付いた「家族のあり方」について語り合った。

 久田 今回、初めてお目にかかりましたけど、そもそも私たちって上智大学で同級生だったんですね。

 安藤 二人とも1966年入学で、私は文学部独文科でしたが、久田さんが文学部社会学科と聞いてびっくりしました。どこかですれ違っていたのかもしれませんね。

 久田 当時は、政治の季節真っ只中で、上智でも学生運動が盛んでした。大学がロックアウトされたり、友人が警察に捕まったりと、すごい時代だったと思います。安藤さんもあの熱気の中にいたんですよね。

 安藤 私のクラスの男子もほとんど逮捕され、私は「ノンポリだ」っていじめられたくらい、みんな熱くてとんがっていた時代でしたよね。

 久田 私は、ロックアウトで構内に入れないものだから、「学生を締め出すなんて絶対に許せない」と思って、上智を中退してしまったんです。その後は家出をしてずっと放浪生活を送っていました。

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source : 文藝春秋 2018年09月号

genre : ライフ ライフスタイル