日本初の女性漫画家で、国民栄誉賞を受賞した「サザエさん」の作者、長谷川町子(1920~1992)。姉妹社の社員として長年仕えた長谷川町子美術館館長の川口淳二氏が、その素顔を語る。
町子先生に最初にお会いしたのは姉妹社の面接です。「何でもやる?」と聞かれ、「はい! 何でもやります!」と答えて採用になりました。
自宅敷地内の社宅に住み、荷物の運搬から町子先生とご家族の運転手、庭の雑草取りやおつかいまで、まさに“何でも”やりました。社員というより、時代劇に出てくる奉公人(笑)。社員7人の中で私が一番若かったこともあり、時々食事に連れていってくださるなど、随分可愛がっていただきました。
“シャイ”といわれることが多い町子先生ですが、私から見るとサザエさんに似ています。ドライブがお好きで、青山通りですべての信号が青になった瞬間に「川口くん、今だ、行け~!」と嬉しそうにおっしゃるお茶目な面もありました。
長谷川町子
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source : 文藝春秋 2022年1月号