【ヒント】
東京オリパラの競泳で女性初の解説者を務めたオリンピアンは?
小さいときから、多くの習い事をしていたがどれも続かなかった。転機は、小学2年の時、海で溺れかけたこと。
「泳げずに必死でもがいてるのに、父が笑って見ていて。後で聞くと私が泳いでいると勘違いしたそうなんです。それがすごく悔しくて、自分から『水泳を習いたい』と言ったら、父が『初めて自分からやりたいと言ったんだから、最後までやり抜いて』と水泳を習わせてくれた。父に言われたその言葉は当時の日記にも書いていました」
その言葉通り水泳を続け、2000年のシドニー五輪に出場。200m背泳ぎで4位に入賞した。
昨年の東京五輪では、史上初めてオリパラともに競泳の解説を担当。
分かりやすい解説が共感を呼んだ。
「下調べや準備に、付箋を一生分、修正テープを70mも使い、6㎏痩せました(笑)。勝負も解説も一瞬です。でもその裏にある選手達の膨大な努力や経歴なども知った上で、解説をしたいと思っています」
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source : 文藝春秋 2022年6月号