躍進の理由を岡崎朋美が解説する
前回の2014年ソチ五輪、日本勢は1998年長野五輪の10個に次ぐ史上2番目となる8個のメダル(金1、銀4、銅3)を獲得した。だが、その歓喜の輪に加わることができなかったのが、メダルゼロのスピードスケート陣だった。
しかし、平昌五輪は違う。中長距離の髙木美帆(23)や女子チームパシュートなどでメダルが有力視されている。なかでも、金メダルの大本命と見られているのが女子短距離の小平奈緒(31)だ。
小平は最も得意としている500mで、昨季から今季前半までワールドカップ(W杯)で負けなしの15連勝を飾っている。また1000mでは、昨年末のW杯ソルトレークシティー大会で1分12秒09という世界記録を樹立。スピードスケート個人種目で日本の女子選手が世界記録を出したのは初という快挙だった。平昌では日本選手団の主将も務める。
前哨戦で最高の成績を収めてきた小平は、金メダルを獲れるのか。長野五輪女子500mの銅メダリストであり、2010年バンクーバー五輪には小平とともに出場した岡崎朋美さん(46)に話を聞いた。
「小平さんはソチ五輪の後に、これからは自分が日本を背負うという覚悟を持ったように見えます。ソチの前は『まだ自分が中心ではない』という感じだったと思いますが、今は違う。髙木美帆さんやチームパシュートの選手ら、強い選手は何人もいますが、自分が引っ張っていくんだという気概を感じます。今回の五輪は“三度目の正直”。今までの集大成という思いが伝わってきます」
なぜ小平はこれほど強くなれたのか。岡崎さんの解説に本人の言葉を交えて検証したい。
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source : 文藝春秋 2018年03月号