安倍総理「驕りの証明」 NHK解説委員の直言

特集 政界激変前夜 失速への転機は2015年秋だった——

岩田 明子 政治外交ジャーナリスト
ニュース 政治

15年間取材してきたからこそ見えた”変化”

安倍晋三氏 ©文藝春秋

「築城三年、落城一日」

 安倍晋三総理は2016年の年頭所感でこう述べた。

 この言葉をなぞるかのように、安倍政権はいま“落城”の危機に直面している。

 私が安倍と出会ったのは2002年。当時、安倍は小泉内閣で官房副長官を務めていた。その2年前に森喜朗総理の番記者として政治記者のキャリアをスタートさせた私が、「副長官番」というポジションを与えられたのがきっかけだった。

 安倍は2006年に総理大臣に就任するも、わずか1年で退陣。その後、5年間の雌伏の時を経て、2012年12月、総理に返り咲いた。

 衆参あわせて4回の選挙で大勝し、第二次安倍政権はいつしか「一強」と呼ばれるようになった。しかし、今年2月以降、森友・加計学園問題が相次いで浮上し、国民の信頼を一気に失った。NHKの調査で今年2月に58%を記録していた内閣支持率は、7月には35%まで下落。政権発足後、最低の水準を記録した。さらに、7月の東京都議選でも、自民党は歴史的な惨敗を喫した。

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source : 文藝春秋 2017年10月号

genre : ニュース 政治