昨年の本誌十二月号の「私は安楽死で逝きたい」は読みそびれたけれど、今年の3月号に載った、医師の鎌田實氏との対談は読みました。悪いけれど、笑ってしまった。
あい変わらずの頭脳明晰に加えて、これまたあい変わらずのユーモアのセンスの豊かさ。
壽賀子先生、これでは死ねませんよ。この二要素が合わさると、死ねないどころか、認知症にもなりにくいのです。
それでも、「もう、やりたいこともないんです。来週から飛鳥Ⅱでアジアクルーズに行きますけれど、別に行かなくてもいいんです」とおっしゃる。
クルーズの悪口を言う気はないけれど、出港して次の港に入るまでは、見るのは海だけ。それ以外は、おしゃれしての夕食と、歌と踊りのショーが提供されるだけの船旅を、長年にわたって人間の種々相を眺めつづけてきた私たちに、愉しめるものでしょうか。
人間を見ながらの旅ならば、沿岸航行しかないのです。そしてクルーズは、豪華になればなるほど沿岸を見せてくれない。
また、先生は、スイスでの安楽死にもふれていらっしゃいます。
有料会員になると、この記事の続きをお読みいただけます。
記事もオンライン番組もすべて見放題
新規登録は「月あたり450円」から
-
1カ月プラン
新規登録は50%オフ
初月は1,200円
600円 / 月(税込)
※2カ月目以降は通常価格1,200円(税込)で自動更新となります。
-
オススメ
1年プラン
新規登録は50%オフ
900円 / 月
450円 / 月(税込)
初回特別価格5,400円 / 年(税込)
※1年分一括のお支払いとなります。2年目以降は通常価格10,800円(税込)で自動更新となります。
有料会員になると…
日本を代表する各界の著名人がホンネを語る
創刊100年の雑誌「文藝春秋」の全記事、全オンライン番組が見放題!
- 最新記事が発売前に読める
- 毎月10本配信のオンライン番組が視聴可能
- 編集長による記事解説ニュースレターを配信
- 過去10年6,000本以上の記事アーカイブが読み放題
- 電子版オリジナル記事が読める
source : 文藝春秋 2017年05月号