昨年の本誌十二月号の「私は安楽死で逝きたい」は読みそびれたけれど、今年の3月号に載った、医師の鎌田實氏との対談は読みました。悪いけれど、笑ってしまった。
あい変わらずの頭脳明晰に加えて、これまたあい変わらずのユーモアのセンスの豊かさ。
壽賀子先生、これでは死ねませんよ。この二要素が合わさると、死ねないどころか、認知症にもなりにくいのです。
それでも、「もう、やりたいこともないんです。来週から飛鳥Ⅱでアジアクルーズに行きますけれど、別に行かなくてもいいんです」とおっしゃる。
クルーズの悪口を言う気はないけれど、出港して次の港に入るまでは、見るのは海だけ。それ以外は、おしゃれしての夕食と、歌と踊りのショーが提供されるだけの船旅を、長年にわたって人間の種々相を眺めつづけてきた私たちに、愉しめるものでしょうか。
人間を見ながらの旅ならば、沿岸航行しかないのです。そしてクルーズは、豪華になればなるほど沿岸を見せてくれない。
また、先生は、スイスでの安楽死にもふれていらっしゃいます。
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source : 文藝春秋 2017年05月号