(右から)
東京都世田谷区区長 保坂展人
編集者 都築響一
麴町中学校は1960年代末、たぶん日本で唯一「学生運動があった中学」で、制服なのに詰め襟上下のかわりに黒いジーンズを穿いて教師を怒らせていたのが保坂くんだった。あのころは体罰も当たり前でイヤな思い出しかないけれど、いま思い返せば保坂くんのふてぶてしさが一服の清涼剤だったのかもしれない!(都築)
都築君とは、麴町小学生時代に仲が良かった。彼は学校近くの薬局の息子で、私はNHK職員の息子。何かとウマがあい、遊んだものだ。麴町中学校は当時、マンモス校で一学年500人を超え、11クラスあった。彼とクラスが分かれてから交流機会はあまりなく、次に再会したのはマガジンハウスの雑誌編集室だった。私は『平凡パンチ』の取材等で出入りしていて、別の編集部にいた彼と軽い挨拶をした記憶がある。今回も短い再会だったのでいつか思い出話が出来る日を楽しみにしている。(保坂)
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source : 文藝春秋 2023年2月号