これまでの当たり前を疑う
新年特別号、岩田健太郎氏による「『ファクターX』の幻想を捨てよ」を読み、昨年1月以降のコロナ騒ぎを概観することができた。
まず痛感するのは、政府の愚策ともいえる感染拡大防止策のちぐはぐさ。
何より、拡大防止策と経済再生をきちんとした考えなしに両立させようとする甘さだ。GoToキャンペーンによる日本中の混乱ぶりがそれを如実に表している。
GoToにより、国民がすっかり気を緩めてしまったことは、感染者数などのデータを見ても明らかだ。
人が移動すれば感染が拡大するのは確実だと、岩田氏も強く述べている。
山中伸弥教授が立てた「ファクターX」なる仮説も、いぜん仮説のままである。日本人だけがコロナウイルスに感染しにくいということは、残念ながら今のところ立証されていない。
どうやらコロナとの付き合いは、1年や2年では終わりそうにない。
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source : 文藝春秋 2021年2月号