いつもご愛読いただき、ありがとうございます。
「文藝春秋 電子版」の会員が、昨年12月のローンチから、5カ月足らずで1万人を突破しました!
誰よりも先に、読者の皆さんに心から感謝申し上げます。
そして次に感謝したいのが、放送作家の鈴木おさむさんです。
おさむさんには、「文藝春秋」創刊100周年の記念すべき2023年新年特大号で、小説「20160118」を執筆していただきました。
私がつけたサブタイトルは「SMAPのいちばん長い日」。
2016年1月18日、おさむさんが担当していた人気バラエティー番組「SMAP×SMAP」で、メンバーによるいわゆる“公開謝罪”が生放送されました。小説「20160118」は、その日のドキュメントがモチーフです。
反響は爆発的でした。この小説がきっかけで「文藝春秋 電子版」の会員になってくれた方は1800人を超え、会員獲得ランキング第1位です。
4月13日には、私のオンライン新番組「編集長が聞く!」第2回ゲストに、おさむさんをお招きしました。
「渦中の人物に生で本音を聞く」のがモットーの番組ですが、おさむさんは執筆の経緯をこう振り返りました。
「新谷さんから『相談がある』という連絡をもらって、その時点で嫌な予感がしたんですが(笑)、食事をしながら話をしたら、文藝春秋創刊100周年記念号でSMAPの謝罪放送から解散に至るまでのことを書いてもらえないかと。
最初は『何を言っているんだ、この人は?』と。普通の人だったらすぐに断る話ですよ。
でも、自分の中でふつふつしているものがあって。僕はSMAPと仕事をしてきて学んだことを、どこかで小説にしたいという思いは以前からあったんです」
おさむさん、本当にありがとうございます!
しかもこのオンライン番組では、SMAPの草創期からのエピソード、とりわけ様々なトラブルについて振り返る中で、こんなサプライズ発言まで飛び出したのです。
「そういう事件を乗り越えて、筋力を付けて、巨大化して、さらに国民を魅了していく。SMAPの物語はその繰り返しです。ある意味、青春というか、キラキラしているんです。そういう青春期の彼らの話を書けないかなと」
小説「20160118」を目当てに電子版の会員になり、すでに退会してしまった皆さんに朗報です。次回作あります! ぜひお早目にお戻りください。
このオンライン番組の後、おさむさんと食事に行きました。原稿を依頼した時には担々麺の味がまったくしなくて、その後プレッシャーから体調を崩されたそうですが、この日の焼肉の食べっぷり、サワーの飲みっぷりから、すっかりお元気になったように感じられ、ホッとしました。
文藝春秋編集長 新谷学
source : 文藝春秋 電子版オリジナル