【農協“自爆営業”内部文書入手】職員の悲痛な叫び「パワハラを通り越している。助けてください」

前編

窪田 新之助 ジャーナリスト

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 日本最大の農業協同組合である「JA」が、共済(保険)の営業ノルマを達成するため、職員自らが契約に加入したり、家族まで巻き込んで不必要な契約をさせる「自爆営業」が横行している。筆者は昨年8月に上梓した『農協の闇(くらやみ)』(講談社現代新書)でその実態を詳しく書いた。最近は「東京新聞」や「西日本新聞」、さらにはTBS「NEWS 23」などテレビでも報じられた。

 全国いずれのJAも「自爆営業」の存在を否定してきたが、筆者はある内部文書を入手した。いずれも、「JAちばみどり」(千葉県旭市)が全職員を対象に実施したアンケート調査の結果報告書だ。そこには「自爆営業」を強いられ、経済的な苦しみや身心的な負担に喘ぐ職員たちの生の声が赤裸々に記録されていた。

筆者が入手したアンケート結果報告書(筆者提供)

〈このままでは職員がどんどん退職してしまい農協の事業継続も難しくなると思います。役員の皆様には自分達の時だけ何事もなく過ぎれば良いのではなく将来を見据えた事業経営を行ってほしいと思います。このままではJAちばみどりの将来が不安で仕方ありません!〉

〈ノルマ制度を廃止してほしい、自爆せざるを得ない状態まで強要させられる推進を辞めて欲しい〉

〈共済の目標は何が何でも必ず達成しなければならないという脅迫めいた職員を追い込むやり方はやめていただきたい。今年は最後には管理職とLAの自爆により無理矢理目標を終わりにしたと思います。この先もこのようなやり方を行なっていくのは問題ではないでしょうか?

 職員も家族がおり、生活がかかっています。職員をもっと大事にしてほしいと思います。農協も共済ばかりに頼るのではなく、支店統廃合を早急に行い、また、赤字の事業の見直しを行い、共済に依存しない経営を行っていただきたいと思います!〉

〈パワハラを通り越していると思います。12月のポイントは自爆です! 助けてください。お金いくら会社に払えばいいのでしょうか〉

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