中国が主導し、米国が不参加のアジアインフラ投資銀行(AIIB)に対して、日本と英国はまったく異なった対応をしている。
英国は、AIIBに加盟することをG7の国々では抜け駆け的に発表し、米国を袖にした。米政府には1日ほど前にお義理で事前通告をした。
米政府部内には、英国に対する憤りの声がいまなお聞かれる。
「副総裁のポストやシティー(金融街)での人民元の起債の扱いなど中国に鼻薬を嗅がされ、豹変した。これは地政学的買収だ。英国がその程度の国なら、どうぞご随意に」
高官の1人は苦々しげに私に語った。
一方、日本は、米国とお神酒徳利のようにわが身を結んでしまい、いまのところ加盟に動き出す気配はない。
日本には、米国が日本の頭越しにある日、中国と手を握るのではないかと不安に思っている向きもある。米国はそれは決してないと保証している。
有料会員になると、この記事の続きをお読みいただけます。
記事もオンライン番組もすべて見放題
初月300円で今すぐ新規登録!
初回登録は初月300円
月額プラン
1ヶ月更新
1,200円/月
初回登録は初月300円
※2カ月目以降は通常価格で自動更新となります。
年額プラン
10,800円一括払い・1年更新
900円/月
1年分一括のお支払いとなります。
※トートバッグ付き
有料会員になると…
日本を代表する各界の著名人がホンネを語る
創刊100年の雑誌「文藝春秋」の全記事、全オンライン番組が見放題!
- 最新記事が発売前に読める
- 毎月10本配信のオンライン番組が視聴可能
- 編集長による記事解説ニュースレターを配信
- 過去10年6,000本以上の記事アーカイブが読み放題
- 電子版オリジナル記事が読める
source : 文藝春秋 2015年7月号