米外交支配層を激励せよ

新世界地政学 第59回

ニュース 社会 政治 国際

 トランプの外交助言者は誰か。

 米国の同盟国も敵対国も等しく外交官たちは、それをつかもうと駆けずり回っている。

 ちょっと前の話になるが、官邸中枢に、外務省から一枚の写真が届いた。

 政府首脳にブリーフした外務省幹部は、そこにトランプとともに映る5人がトランプの外交助言者だと説明した上で、日本の駐米大使館員はその誰とも面識はないと付け加えた。

「ちょっと毛色の違う人たちなので……」

 要するに、彼等は米国の外交政策の支配層ではないので、これまで知る必要がなかったということを、彼は言おうとしたのである。

 ワシントンの共和党外交政策プロの多くは、トランプの外交政策アドバイザーの声がかかった場合、それを受けるかどうかで悩んでいる。後にそれがナチスの協力者のような汚点として残るのではないか、仲間の外交政策支配層から村八分にされるのではないか、と恐れている。

有料会員になると、この記事の続きをお読みいただけます。

記事もオンライン番組もすべて見放題
初月300円で今すぐ新規登録!

初回登録は初月300円

月額プラン

1ヶ月更新

1,200円/月

初回登録は初月300円
※2カ月目以降は通常価格で自動更新となります。

年額プラン

10,800円一括払い・1年更新

900円/月

1年分一括のお支払いとなります。
※トートバッグ付き

電子版+雑誌プラン

12,000円一括払い・1年更新

1,000円/月

※1年分一括のお支払いとなります
※トートバッグ付き
雑誌プランについて詳しく見る

有料会員になると…

日本を代表する各界の著名人がホンネを語る
創刊100年の雑誌「文藝春秋」の全記事、全オンライン番組が見放題!

  • 最新記事が発売前に読める
  • 毎月10本配信のオンライン番組が視聴可能
  • 編集長による記事解説ニュースレターを配信
  • 過去10年6,000本以上の記事アーカイブが読み放題
  • 電子版オリジナル記事が読める
有料会員についてもっと詳しく見る

source : 文藝春秋 2016年7月号

genre : ニュース 社会 政治 国際