家族の都合で、しばらくの間、中国の北京に住んでいた。街で見るもの様々、興味関心がわいたのだけど、今回は食について書こうと思う。
北京にはたくさん飲食店があるが、口コミの威力は絶大で、ネットで口コミ評価の良い店は、開店前から続々と人が並び始める。老舗のシブい伝統料理のお店にも流行に敏感そうな比較的若い年齢層の人たちがずらっと並ぶ。そしてすぐ隣の店は閑古鳥。単に立地が良いだけでは客は獲得できず、味で勝負のシビアな世界だ。人が並んでなくても美味しい店はある。こちらは何十年と通う常連客御用達の店で、古めかしい店構えは門が固く閉ざされ、メニュー台も出てないから、ぱっと見開店してるかどうかも分からない。常連の客と一緒に中に入ってみれば、昔からずっと変わらないメニュー、格式高いサーブ。美味しくて値段も少し高め。他、スープや肉まんがすぐ食べれる庶民的な安い店ももちろん多く、狭いスペースでたくさんの人たちが一生懸命麺をすすってたりする。色んな飲食店に行きたかったが、言葉の壁もあり、毎度外食するのは勇気が要る。
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source : 文藝春秋 2023年9月号