同級生交歓 開成高等学校 昭和63年卒

ライフ 政治 経済 企業
東京都荒川区 開成学園にて(撮影・深野未季)

(右から)
内閣府大臣官房審議官(防災担当) 田辺康彦
タムスグループ常務理事 小原伸生
衆議院議員 井上信治
三菱UFJ信託銀行・三菱UFJ銀行常務執行役員 窪田博
フォントベル・アセット・マネジメント・プライベート・リミテッド日本代表 吉野剛司

 僕らは昭和57年春、黒ボタンの詰襟にペン剣の校章が金色に輝く制帽、そしてバンカラの象徴とも言える布製の白い真新しいカバンを斜め掛けにし、夢と希望とほんの少しの不安を胸に開成中学校の門をくぐった。僕ら五人組は、中3の頃から異色のチョイ悪軍団を形成し、学年はおろか学校中でもかなり目立つ存在になった。先生にも随分と怒られはしたものの、僕らの勝手な解釈かもしれないが、当時の開成は大抵のことは許容してくれるおおらかさと懐の深さを持っていたように思う。高校時代、遊びに遊んだが、5人全員が東大に入学、駒場でもまた五人組が再結成されるに至った。

 そして今は永田町・霞が関・金融・外資・医療福祉とそれぞれが自分の好きなことをやり、それぞれの世界で活躍をしている。田辺は親分肌でお互いライバルとしてぶつかることも多かったが、筑附とのボートレース応援団で団長・副団長として汗と涙を流した仲だ。窪田は元々如才ないタイプで、当時多くの同期が金融の道に進んだ中でトップランナーの一人である。吉野は興銀に入ったが、合併再編後は外資系金融機関に転じ、ワークライフバランスを重視しながらも常に大きな仕事に関わっている。

有料会員になると、この記事の続きをお読みいただけます。

記事もオンライン番組もすべて見放題
初月300円で今すぐ新規登録!

初回登録は初月300円

月額プラン

1ヶ月更新

1,200円/月

初回登録は初月300円
※2カ月目以降は通常価格で自動更新となります。

年額プラン

10,800円一括払い・1年更新

900円/月

1年分一括のお支払いとなります。
※トートバッグ付き

電子版+雑誌プラン

12,000円一括払い・1年更新

1,000円/月

※1年分一括のお支払いとなります
※トートバッグ付き
雑誌プランについて詳しく見る

有料会員になると…

日本を代表する各界の著名人がホンネを語る
創刊100年の雑誌「文藝春秋」の全記事、全オンライン番組が見放題!

  • 最新記事が発売前に読める
  • 毎月10本配信のオンライン番組が視聴可能
  • 編集長による記事解説ニュースレターを配信
  • 過去10年6,000本以上の記事アーカイブが読み放題
  • 電子版オリジナル記事が読める
有料会員についてもっと詳しく見る

source : 文藝春秋 2023年10月号

genre : ライフ 政治 経済 企業