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「文藝春秋ウェビナー」を楽しむための5つの動画テクニック

「文藝春秋 電子版」活用術 第2回

山口 真弘 ITライター

電子版ORIGINAL

ライフ テクノロジー

 PCやスマホで動画を視聴することが、幅広い世代で定着しました。

 この「文藝春秋 電子版」でも、「文藝春秋ウェビナー」という動画コンテンツが提供されています。ちなみにウェビナーとは「ウェブ」と「セミナー」を合成した言葉。つまり、ウェブ上で観られるセミナーということになります。

 こうした動画は、テレビのように等速で再生するだけではなく、スピードを落としてじっくり観たり、画面を切り離して別の作業をしながら鑑賞したりと、さまざまな楽しみ方が用意されています。

 今回は、「文藝春秋ウェビナー」の動画プレーヤーの便利な使い方のうち、基礎的なものをまとめて紹介します。その多くはYouTubeなどその他の動画プレーヤーにも共通していますので、知識を確認するつもりでチェックしてみてください。

文藝春秋ウェビナー」。対談形式を中心としたさまざまな動画コンテンツが用意されています

その1:音声を一時的にミュート(無音)にしたい

 文藝春秋ウェビナーに限らず、多くの動画プレーヤーは、下段に「再生ボタン」と、再生中の位置を示す「進捗バー」があり、右端にその他機能のアイコンが並ぶ構成になっています。

「再生ボタン」は、一度クリックすると再生が始まり、もう一度クリックすると一時停止になります。また「進捗バー」の任意の位置をクリックすれば、お目当ての場所にジャンプできます。このあたりは、説明がなくとも使えてしまうので、多くの人がご存知でしょう。

 いっぽう、筆者の経験上、意外と知らない人が多いのが、音量をミュート、つまり無音にする方法です。「音量ボタン」にマウスポインタを重ねると、上部にスライダーが出現し、これを移動させることによって音量の調節が行えますが、この「音量ボタン」をクリックすることによって、音量をミュートにすることができます。

 動画を視聴中に急に家族に話し掛けられるなどして、一時的に音を消したい場合は、わざわざスライダーで音量を下げるのではなく、ミュートするほうが手軽です。もう一度クリックすれば元の音量に復帰しますので、再開するにも便利です。

「音量ボタン」の上にマウスポインタを乗せると上にスライダーが出現します
スライダーをドラッグすることで音量を調整できます
「音量ボタン」を直接クリックすると一時的にミュートできます。もう一度クリックすると復帰します

その2:再生速度を変えて視聴したい

 再生速度の変更も、覚えておくと便利な機能のひとつです。動画を視聴したいけれども、全編にわたって時間をかけてじっくり見ている余裕がない場合に、再生速度を上げて視聴するというのは、最近は若い世代にとどまらず、一般的になりつつあります。

 この文藝春秋ウェビナーの動画でも、1.25倍速、1.5倍速、2倍速という3段階で、速度を上げての再生を行えます。例えば1時間の動画であっても、1.5倍速であれば45分、2倍速にすれば30分で視聴を完了できますので、時間をかけずに観たい場合にはぴったりです。かつてのアナログのビデオデッキのように、再生速度を上げたからといって話す声が甲高くなるようなこともありません。

 また、0.5倍速と0.75倍速という、通常よりも低速での再生も可能です。出演者が話している内容をよりじっくりと聞きたい場合や、出演者が早口で発言を聞き取りにくい場合は、再生速度を下げることによって、より内容が理解しやすくなります。

 これらの速度は、歯車の形をした「設定」アイコンをクリックすると表示される「スピード」から切り替えます。ちなみに動画を閉じるとカスタマイズした速度は解除され、次の動画からは等速で再生されるので、わざわざ手動で解除する必要もありません。

「設定」アイコンをクリックすると「画質」「スピード」という2つの項目が表示されます
「スピード」をクリックすると速度調整のための選択肢が表示されます
「2x」をクリックすると再生速度が2倍になります。時間がない時に内容をざっと把握したい場合などに便利です。ほかに「1.5x」「1.25x」という選択肢もあります
「0.5x」をクリックすると再生速度が半分になります。発言をじっくり聞きたい場合などに便利です。ほかに「0.75x」という選択肢もあります

その3:画面上で別の作業をしながら動画を観たい

 文藝春秋ウェビナーの動画を視聴しながら、PCで別の作業をしたい場合に便利なのが、「ピクチャ・イン・ピクチャ」機能です。Picture-in-Pictureという名前からも分かるように、画面内に小窓を開いて再生を行う機能です。

「ピクチャ・イン・ピクチャ」アイコンをクリックすると、動画がページから切り離され、画面のさまざまな位置に移動できるようになります。これらは他のウインドウよりも手前に表示されますので、動画を再生しながらブラウザでウェブを閲覧するなど、別の作業を並行して行うのに適しています。

 また動画にマウスポインタを重ねると、動画の一時停止や、元のページに戻して再生を続行するメニューなども表示されるほか、動画のサイズを変更することもできます。万人にウケる機能ではありませんが、使い方がフィットすれば、何かと役に立つ機能の代表格と言えます。

「ピクチャ・イン・ピクチャ」アイコン。ここをクリックすると…
ウェブページ上に埋め込まれていた動画が切り離され、画面上の好きなところへ移動できるようになりました。PC上で別の作業をしながら、画面の片隅で動画を流しっぱなしにしておくのに最適です

その4:動画を迫力ある全画面で視聴したい

 文藝春秋ウェビナーの動画は、ページに埋め込まれた小さなサイズで観ることもできますが、PCやスマホの画面全体に拡大して観ることもできます。

 画面右端にある「全画面」アイコンをクリックすると、動画が画面いっぱいに広がり、大画面での視聴が可能になります。文藝春秋ウェビナーの動画は解像度が高いため、画面いっぱいに拡大しても画質への影響も少なく、高いクオリティで観ることができます。

 またこのボタンは、スマホを横向きにして全画面で視聴したい場合にも威力を発揮します。むしろこちらのほうが、使い方としては本命と言えるかもしれません。

右端の「全画面」アイコンをクリックすると、画面いっぱいに動画が表示されます。大型のディスプレイであればテレビを見ているのと同じ感覚で視聴できます
スマホの場合は、通常見ている画面で、「全画面」アイコンをクリックすると…
画面を横向きにして全画面での視聴が行なえます

その5:動画をSNSで紹介したい

 文藝春秋ウェビナーの動画を他の人にも紹介したい場合は、ページの上に用意されている、SNSへのシェア機能が便利です。各SNSをあらわすボタンを押すと、ページのタイトルとURLが入力された状態で投稿フォームが表示されますので、あとはワンクリックで投稿できます。

 ちなみにSNSへ投稿する場合、これらページ上のシェアボタンを使わず、URLだけを投稿フォームに直接貼り付ける方法もありますが、その場合はタイトルやハッシュタグは入力されず、またSNSによってはサムネイルも表示されない場合があります。文藝春秋ウェビナーの動画に限ったことではありませんが、ページ上にシェアボタンがあれば、なるべくそちらを使うことをおすすめします。

ページ上部に用意されたシェア(共有)ボタン。これらを使えば、自身のSNSで文藝春秋ウェビナーの動画を紹介することができます(各SNSにはあらかじめログインしておく必要があります)
例えばX(旧Twitter)のボタンを押すと、このようにタイトルとハッシュタグ、およびサムネイルが入った状態で投稿フォームが表示されますので、「ポストする」をクリックすれば投稿されます
コピーしたURLを自力で貼り付けただけでは、タイトルやハッシュタグは表示されません

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 文藝春秋ウェビナーでは、「チャット」欄も準備されています。その使い方については改めて紹介します。

source : 文藝春秋 電子版オリジナル

genre : ライフ テクノロジー