体力・気力がなくても生き残る〈弱者の戦略〉
(1)あまり仕事をしない
最近はかつてなく暇にしています。
人前に出る仕事をほとんど入れず、空き時間がほとんどになるような生活を送っています。特に「何時にここにいなくてはいけない」という仕事は少なくして、月に数回だけ生放送や収録があるくらい。合計しても、月に1日か2日ぐらいしか入っていません。
新聞や雑誌、ラジオにはほぼ出ていませんし、テレビやユーチューブの番組出演もマイペースにやれるレギュラーをいくつかやっているだけ。仕事を受ける基準も、拘束時間が短くて楽ちんそうで変な経験ができそうなもの、といういい加減きわまりないものです。
重厚長大で本格的な影響力や権威ある仕事はやりたくないですし、あちらも逃げていってくれているようです。私がいようがいまいが、誰も困りませんし、とても身軽な状態です。
依頼仕事というのは不思議なもので、鋼の意志で断っていると、新しいところからの依頼も来なくなるものです。それでも「メディアに出まくっている」とか言われるので、おそらく私の切り抜きや幻影でもご覧になっている方がいるんでしょう。実際、最近は自分の声フォントやアバターやAIクローンを作ったりしていまして、生身の自分が出ていかなくてもいい状態を整備していっています。
なぜ予定を埋めないようにしているかというと、まずは寝過ごしたときの罪悪感が辛いからです。さらに気分屋なので、受けたあとに面倒になって後悔することが多いんです。自分がそのときそのときで気が向いたことをやれるようにしておくために、暇でいることが大事。その結果、寝ているだけのことも多いんですが……。
有料会員になると、この記事の続きをお読みいただけます。
記事もオンライン番組もすべて見放題
今だけ年額プラン50%OFF!
月額プラン
初回登録は初月300円・1ヶ月更新
1,200円/月
初回登録は初月300円
※2カ月目以降は通常価格で自動更新となります。
オススメ! 期間限定
年額プラン
10,800円一括払い・1年更新
450円/月
定価10,800円のところ、
2025/1/6㊊正午まで初年度5,400円
1年分一括のお支払いとなります。
※トートバッグ付き
有料会員になると…
日本を代表する各界の著名人がホンネを語る
創刊100年の雑誌「文藝春秋」の全記事、全オンライン番組が見放題!
- 最新記事が発売前に読める
- 毎月10本配信のオンライン番組が視聴可能
- 編集長による記事解説ニュースレターを配信
- 過去10年6,000本以上の記事アーカイブが読み放題
- 電子版オリジナル記事が読める
source : 文藝春秋 2024年1月号