
■地図を持たない旅人
第1回 夜空はなぜ暗いのか
第2回 鏡の顔はなぜ反転するのか
第3回 「キツネ」だったオッペンハイマー
第4回 クオンツの帝王はなぜ成功したか
第5回 なぜ「ひも」の理論を研究するのか
︙
第25回 知ることを欲する
第26回 ネットの「南京錠」が破られる?
第27回 宇宙を見る鏡
第28回 教科書に載らない科学の現場
第29回 AIに研究者はどう向き合うか 今回
6月12日、カリフォルニア工科大学の卒業式に参列しました。
大学院長が、全学教授会で認証された博士候補者の名簿を学長に手渡すと、学長が「博士の学位と、それに伴う権利、特権、責任を授ける」と宣言します。
私は、物理学・数学・天文学をまとめる部門長を務めているため、この分野で博士号を受ける学生の名前を、一人ひとり読み上げました。新博士が壇上に上がると、理事長が青いベルベットのフードを博士の肩にかけ、学長が学位記を授与します。
博士号は、自らの力で価値のある発見をした者に授けられるものです。それまで指導教員を「プロフェッサー」と呼んでいた学生も、博士号を取得した後はファーストネームで呼び合うようになります。これは、真理を探究する仲間に加わったことの証しです。
しかし、名前を呼ぶのは簡単ではありません。インド系の名前には音節が多くて長いものがあり、中国系の名前では声調が大切です。東欧系の名前には母音を挟まずに子音が連続するものもあります。
年額プランがおトク!月あたり900円で全記事読み放題
月額プラン
1ヶ月更新
1,200円/月
オススメ!
年額プラン
10,800円一括払い・1年更新
900円/月
1年分一括のお支払いとなります。
※トートバッグ付き
電子版+雑誌プラン
18,000円一括払い・1年更新
1,500円/月
※1年分一括のお支払いとなります
※トートバッグ付き
有料会員になると…
日本を代表する各界の著名人がホンネを語る
創刊100年の雑誌「文藝春秋」の全記事が読み放題!
- 最新記事が発売前に読める
- 編集長による記事解説ニュースレターを配信
- 過去10年7,000本以上の記事アーカイブが読み放題
- 塩野七生・藤原正彦…「名物連載」も一気に読める
- 電子版オリジナル記事が読める
source : 文藝春秋 2026年9月号

