皇統断絶の危機に現れた、謎の大王は何者か
水谷 大阪・梅田の紀伊國屋書店の新書ランキングを見ていたら、河内さんの『継体天皇』(中公新書)は、1位の林真理子さん、3位の阿川佐和子さんに挟まれて2位。すごい売れ行きですね。
河内 おかげさまで、5月下旬の発売から3カ月足らずで6万5000部を突破し、7刷が決まりました。前作の『倭の五王』(中公新書)くらい売れればいいなと思っていたら、とんでもないことになりました。
水谷 25年前、私が『謎の大王 継体天皇』(文春新書)を出したとき、継体天皇陵と目される高槻の今城塚(いましろづか)古墳で大量の埴輪が出たとニュースになって、売れました。

河内さんの本は、今の皇位継承問題と重なったことが大きいのでしょうね。継体天皇は皇統断絶の危機に即位した人ですから。507年、武烈天皇が後継ぎのないまま亡くなり、越前にいた「応神天皇五世孫」が天皇になりました。これが第26代継体天皇(『日本書紀』では生没450年〜531年)です。
河内 執筆が遅れて、たまたまこのタイミングになりました(笑)。継体天皇は国会審議でも「遠い傍系から即位した先例」として名前が挙がりました。でも、一般にはほとんど知られていない。皇室の行方を考える入口として読まれているのなら、研究者として励みになります。
水谷さんが継体天皇について最初に講演されたのは、昭和天皇の「大喪の礼」前日だったそうですね。
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