現在は記念館となっている開高健の自宅から、ラチエン通りを北に歩いて15分のところにある「すし善」。1974年から15年間を茅ヶ崎で過ごした作家は、肩こりを解消すべく通い始めた水泳教室の帰り、疲れた身体でフラリと店に寄り、おやつ感覚で鮨を平らげた。
「必ず入口手前から2番目のカウンターに座り、先代の父と談笑しながら召し上がっていました」(二代目店主・冨田勝人氏)
食通で有名な開高。店を訪れるファンから「どのネタ、どの酒を好んでいたか」と聞かれることも多いが、店主曰く鮮度の高い旬の魚を、酒ではなく熱い茶と共に愉しんでいたという。
仕事が立て込んだ時は出前も頼んだ。店主は編集者が出入りする自宅に多い時で週5回も鮨を届け、執筆で缶詰状態の美食家の胃袋を満たした。
(住所)神奈川県茅ヶ崎市松が丘1-1-93 ☎0467-87-2450
(休)月、火、水曜
有料会員になると、この記事の続きをお読みいただけます。
記事もオンライン番組もすべて見放題
初月300円で今すぐ新規登録!
初回登録は初月300円
月額プラン
1ヶ月更新
1,200円/月
初回登録は初月300円
※2カ月目以降は通常価格で自動更新となります。
年額プラン
10,800円一括払い・1年更新
900円/月
1年分一括のお支払いとなります。
※トートバッグ付き
有料会員になると…
日本を代表する各界の著名人がホンネを語る
創刊100年の雑誌「文藝春秋」の全記事、全オンライン番組が見放題!
- 最新記事が発売前に読める
- 毎月10本配信のオンライン番組が視聴可能
- 編集長による記事解説ニュースレターを配信
- 過去10年6,000本以上の記事アーカイブが読み放題
- 電子版オリジナル記事が読める
source : 文藝春秋 2024年1月号