受賞作
記者は天国に行けない 清武英利
第85回文藝春秋読者賞は昨年12月12日、選考顧問の片山杜秀氏、本郷和人氏、三浦瑠麗氏の3名と、弊社社長の飯窪成幸が読者の皆さまの投票結果をふまえて選考に当たり、右記のように決定しました。
2022年2月号から連載中の、清武英利氏の「記者は天国に行けない」に対して評価が高く、満場一致で授賞が決まりました。選考顧問からは「昔話に留まらず、現代のジャーナリズムに本質的な問いを投げかけている」、「『ジャーナリズムとは何か』という机上の空論になりがちな議論を生々しく体現していて、知的興奮を覚えた」、「名もなき人々の功績にも目配りが利いている」と圧倒的な支持を得ました。
ご投票いただいた読者の皆さまに感謝いたします。
30名の方に、それぞれ現金1万円をお贈りいたします。このほか100名の方に図書カード(3000円分)をお贈りいたします。
なお、氏名の発表は図書カードの発送をもって代えさせていただきます。
【受賞の言葉】
清武英利(ノンフィクション作家)「亡き弟に捧ぐ」
末弟の清が肺ガンを発症したとき、13歳年上の私は彼に『ガン病棟の九十九日』という名著が児玉隆也氏にあることを伝え、「お前もあんなものを書き残して逝けよ」と伝えた。非情に聞こえるだろうが、末期のガンは暴れ出しており、弟は入院した病院でコロナに感染した後に失明に至り、三重苦の淵にいた。
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source : 文藝春秋 2024年2月号