(右から)
東京工業大学名誉教授 吉見吉昭
昭和女子大学名誉教授 川平朝清
日本の植民地時代、7年制の旧制台北高校尋常科で共に過ごした4年間は、戦時下にもかかわらず自由闊達そのものでした。
敗戦後、吉見君は旧制松山高校に編入、東京工業大建築学科を卒業後、ガリオア奨学金でワシントン大大学院に留学し修士号を取得。さらにノースウェスタン大大学院で博士号を授与され東工大教授に。地盤工学会会長として学会運営にも尽力しました。一方、川平は沖縄に引揚げ、同じガリオア奨学金でミシガン州立大に留学し放送経営で修士号を取得。帰郷し琉球放送、沖縄放送協会の経営に携わり、沖縄返還後はNHK経営主幹を勤め上げました。その後、昭和女子大教授となり副学長になりました。
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source : 文藝春秋 2024年4月号