3月11日、第96回アカデミー賞において宮﨑駿監督「君たちはどう生きるか」が長編アニメーション賞を受賞しました。宮﨑監督にとっては2003年の「千と千尋の神隠し」以来、2度目の受賞。現地時間10日にロサンゼルス・ハリウッドのドルビー・シアターで授賞式が行われました。
その頃、東京・小金井市にあるスタジオジブリでは、その授賞式の生中継をジブリスタッフのみなさんが固唾を呑んで見守っていました。朝8時半過ぎ、受賞が発表され現場が歓喜に沸いたのは言うまでもありません。その直後、スタジオジブリの第1スタジオで、鈴木敏夫プロデューサーによる記者会見が開かれました。文藝春秋ウェビナー「鈴木敏夫はどう生きるか」にも出演してくださった鈴木プロデューサー。約60分に及んだ笑顔笑顔の記者会見の模様をすべてお伝えします。
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「日本男児として嬉しい顔は見せちゃいけない」
鈴木 朝早くから皆さんご苦労さまです。なんか目が痛い(笑)。オスカー像ってね、あれ、1個もらえるじゃないですか。そしたら実は、何個も注文すれば、お金を出せば作ってくれるんですよね。さっき3個注文しました。どうもありがとうございました!
——本日はおめでとうございます。この「勝因」をどう考えているかっていうことと、あとは宮﨑監督の反応は?
鈴木 宮﨑はね、さっきまでちょっと喋ってたんですけれど、「日本男児として嬉しい顔は見せちゃいけない」って言いつつ、なんか(笑顔が)零れてたんですよね(笑)。本当に心の底から喜んでましたね。みんなも応援してくれてるし。それが1つ。それと、「勝因」って、言われてもね(笑)。選んでいただく基準があるんだろうから、そこらへんが僕らにはわからないんで、ただただアカデミー協会の会員の方に感謝するだけです、はい!
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source : 文藝春秋