あおぞら銀行の本命と対抗 生え抜き社長を辞任に追い込んだ米商業用不動産のバブル崩壊

丸の内コンフィデンシャル特別編

森岡 英樹 ジャーナリスト

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「もはや単独で生き残るのは難しいのではないか」

 あおぞら銀行の谷川啓社長(61)の記者会見を受けて、ある市場関係者はこう漏らした。

 2024年2月1日、あおぞら銀行は今年3月期の最終損益が280億円もの赤字に転落する見通しとなったことを発表した。同行が最終赤字となるのは、リーマン・ショックで2425億円の赤字を計上した、2009年3月期以来、実に15期ぶりのことだ。

 朝の業績予想の下方修正の公表を受けて、あおぞら銀行の株価はストップ安を記録。終値は前日比で21%安の2557円となった。期末配当も無配となり、夕方に都内で急遽設定された会見で、谷川氏は「株主の期待に添えず、深くおわびします」と語った。

 会見では、社長交代も明らかとなった。4月1日付で大見秀人副社長(58)が社長に昇格し、谷川氏は取締役に退く。谷川氏は6月の定時株主総会で、取締役も退任する予定だ。

新社長に就任した大見氏 ©時事通信社

「引責辞任ではないのか」

 記者からこう詰め寄られ、谷川氏はこう答えた。

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