「文藝春秋 電子版」は、日本の政局や国際情勢の話題から、流行の小説・映画まで、幅広いジャンルの記事やオンライン番組を配信しています。今回は「文藝春秋 電子版」の記事の中でも、7月にもっとも読まれた5本の記事を紹介します。(編集部・若林良)
《1位》成田悠輔「もっと対立や嫌悪を 東京大学五月祭講演録」(2024年7月9日配信)
東京大学の学園祭で講演を行った成田氏。歯に衣着せぬ発言で知られていますが、講演で最初に飛び出したのも「悪魔になろう」という大胆な言葉。しかしこれは単なる露悪主義ではありません。講演から伝わってくるのは、「対立」と「嫌悪」という、一見すると避けるべき感情が社会を動かす要であるという成田氏の信念と、東大生が「各方面から罵倒されながら社会に揺さぶりをかけていく」存在になることへの熱い期待です。
《2位》秋元康「あいつばかりがなぜ、モテる?」〈秋元康 ロングインタビュー〉(2024年7月9日配信)
「世界で3本の指に入る」というカレーうどんを食べながら、秋元康氏が秋元康氏にインタビュー。これまでさまざまな芸能人と交流を持ってきた秋元氏ですが、「一番モテる」と感じた芸能人は藤井フミヤだといいます。では、その理由とは? 「フェロモン」という言葉を軸に、秋元氏が藤井氏の魅力を探っていきます。
《3位》太田光代「SMAP育ての親と秘密の晩餐」〈お笑い社長繁盛記〉(2024年7月9日配信)
実は同じ年(1988年)に結成されたSMAPと爆笑問題。『SMAP×SMAP』での共演など関係も深かった両者ですが、今回の原稿では、SMAPの解散後に稲垣吾郎・草彅剛・香取慎吾の3人が爆笑問題と共演した『72時間ホンネテレビ』のエピソードを紹介。“SMAP育ての親”飯島三智氏へのリスペクトも情感をもって語られています。
《4位》「文藝春秋」編集部「悪びれることなくホテルから銀の食器を何度も……小池百合子都知事 知られざるカイロ時代の素顔」(2024年6月27日配信)
7月7日に行われた東京都知事選を前に小池百合子都知事の「学歴詐称疑惑」が話題になりました。この記事では、カイロ留学時代の小池氏が「ホテルから銀の食器を無断で持ち帰った」という疑惑について、当時の同居人の証言を元に、写真付きで解説しています。
《5位》鹿島茂「渋沢栄一『2人の妻とお妾さん』」(2021年8月15日配信)
「日本資本主義の父」と呼ばれる渋沢栄一。その私生活は謹厳実直一辺倒ではなく、2人の妻を同時に持ち、また何人ものお妾さんを抱えていました。女性関係で“スキャンダル”をすっぱ抜かれたこともある渋沢ですが、なぜ「カリスマ」として多くの支持を集めたのか。その魅力の源泉に鹿島氏が迫ります。渋沢の肖像が使用された新紙幣の流通が開始され、渋沢の記事もふたたび注目が集めました。
source : 文藝春秋 電子版オリジナル