後藤田正晴(1914〜2005)は、警察庁長官を務めたのち政界に進出。中曽根内閣で3度にわたって官房長官を務め、その辣腕から“カミソリ後藤田”の異名を取った。
的場順三氏は旧大蔵省主計局次長を経て、昭和60(1985)年に内閣官房へ。翌年から内閣内政審議室長として、後藤田長官の下で働く。第一次安倍内閣では官房副長官を務めた。
私が大蔵省に入ったときの大臣は、池田勇人さんでした。その後、田中角栄さんや福田赳夫さん、宮澤喜一さん、竹下登さんといった大物政治家に仕えましたが、師弟の契りを結べた人は後藤田先生だけです。
各省の次官や官房長クラスが来て、ペーパーを読み上げながら報告していると、後藤田先生は、
「おい、もう読まんでいい。斜めに読んでわかった。こっちから質問いくぞ。いいか」
そう前置きするや、
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source : 文藝春秋 2025年1月号